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屋台味、青春の味

むかしむかし、ちょっとむかしの1980年代なかば。
京都は岩倉に屋台のラーメン屋あり。

屋台と言っても露店ではなく、屋根はあった。
岩倉ラーメンと言ったか言わなかったか・・・。
店名は記憶していない。

友だちの下宿で麻雀をしていて「腹が減ったなあ・・・」
と言うときに行ったラーメン屋。
とんこつを煮出す一種強烈な臭いが今も記憶に残る。

サイズは並や大盛ではなく、「小結」「関脇」「大関」「横綱」と言った。
味は、その当時経験したことがなかったとんこつ醤油で滅茶苦茶美味かったと記憶。


数年前、どうしているのかなと思ってネットで調べると
京都市内で路面店としてやっているらしいことがわかり、
いつか行ってみたいなあ・・・と思っていたがそのままだった。

先日、ラーメン特集の情報誌を読んでいるとその店が立ち退きにあって、
今はなんと滋賀は守山市にあることがわかった。


そして今日。
偶然近くを通り店に入ったらドーンっと昔同様のとんこつを煮出すにおい。

メニューには昔無かった焼きめしもあり、サイズは並、大、特大、超特大とあり、
この店で合ってるのかなあとおもいつつチャーシュー麺の大盛を頼む。

出てきたラーメンは丼からはみ出すチャーシュー。ど迫力。
イメージと違った。

サービスしてくれているお母さんに「昔岩倉で小結とか関脇とかあった店?」
と尋ねると

「そうそう。そうやで。にいさん昔の店知ってるの?」としばし昔話に花が咲いた。


20年以上昔の味の記憶はおぼろで、そのころと一緒かどうかはわからなかったが、
もちろんすこぶる美味いとんこつ醤油ラーメンは青春の味がした。

イメージと違ったのは、昔はチャーシュー麺なんて贅沢なやつは
食べたことがなかったからだったようだ。

また来よう。

コメント

すごい、チャーシューですね!!柔らかそうで、しかも肉のうまさもたっぷり残ってそうで、旨そう。。店長はほんと、旨いものには目がないですね。実は私も自称グルメで、特に出張などの際は、そっちの方が忙しかったりして(笑)。

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